餓死(がし)とは、食物の摂取を絶たれる(絶つ)ことにより過度の栄養失調から死に至ることを指す。
[編集] 概説
成人では基礎代謝量は1日およそ1600キロカロリーであるが、栄養摂取量が減少すると1200キロカロリーに落ち、延命を図ろうとする生理的反応が起こる。栄養が欠乏するとまず筋肉が分解されたんぱく質として利用され、次に脂肪がエネルギーとして利用される。これにより、水分の補給があれば絶食状態で1?2ヶ月程度生存でき、この限界を越えれば餓死に至る。
ただし、肥満の人(脂肪の貯蓄の多い人)はこれより長く生存できる、痩せた人(脂肪の貯蓄の少ない人)はこれより短めで死に至ると考えられる。餓死は体内の脂肪を使い切った後に起こるものであり、(水分の補給があれば)肥満状態の人間が餓死することは無い。肥満の場合、まずは脂肪を使い切る期間を経た上で餓死に向かう。脂肪量によっては3~4ヶ月以上かかることもある。水だけで3ヶ月以上生存するというのは信じ難いかも知れないが、同じ哺乳類である熊などは脂肪を蓄えた状態で冬眠して数ヶ月すごすので決して無理な数字ではない。
食糧事情の悪い場所や時代において、心ならずも餓死する例は歴史上数多く見られる。自殺手段として他からの援助の手を一切拒み餓死するのには、他の手段に比べ相当の絶望と決意を要すると思われ、極めて稀である。またハンガー・ストライキの結果として餓死する場合もある。
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